A.コンクリートは圧縮力には耐えられますが引張力には弱いとされています。そのためコンクリートを単体で使うより、中に鉄筋を入れた鉄筋コンクリートとして使われることが多いです。鉄筋を入れることで引張力を鉄筋が補い、どちらの力にも十分な強度を持たせることができます。旧建設省が1998年にまとめた「建設省総合技術開発プロジェクト」の報告書によると、セメントに混入する水を50%以下まで減らし、鉄筋のかぶり厚を十分に取り、収縮や凍結を抑制する添加剤を加えることで、500年以上といった半永久的な耐久性を確保することが可能ですが、こうした施工を行うと工期が延びてコストも増大することになります。